多様な価値観と文化に触れて働きたい、
だから私はコスモを選んだ

国際系の大学に通っていたので、自然と英語を使った仕事がしたいなと考えるようになりました。多様な価値観、文化がある環境に身を置きたいと思っていたので、将来は海外に行って仕事をするつもりでした。そのため、大きく海外展開をしている企業や、海外にオフィスを構えている企業を選んで就活をしていました。

当時の私は「海外」というキーワードだけで広く就職活動をしていたので、旅行会社など複数の業界で採用選考を受けていました。そんな時、大学で開催されていたコスモの説明会で先輩社員の話を聞き、それがきっかけで興味を持つようになりました。

そこで聞いた先輩社員の仕事は、中東の国と交渉をして原油を買い、それを大型の原油船に載せて帰ってくる手配をするというものでした。まだ入社2~3年目の先輩社員が直接的に海外と繋がることができる仕事を主体的にしていることに魅力を感じたのを覚えています。自分のやりたい仕事のイメージと、その社員の方の姿が重なったことで、コスモで働きたいと思うようになりました。

最後の決め手は人事の方や社員の方と話をしたことでした。とてもフレンドリーで距離が近く、雰囲気の良さが伝わってきました。こういう人たちと仕事ができれば楽しいだろうなと働くイメージが湧きました。

苦労があるからやりがいがある

2015年にコスモに入社して、コスモ石油の製品部に配属になりました。最初の仕事はナフサと呼ばれる石油化学原料を中東から輸入し、国内の化学メーカーに販売をするという仕事でした。英語を使って海外の方と直接やり取りをするという、やりたかった仕事に携わることができました。

英語力を活かして働くのは楽しかったですが、やはり苦労する部分もありましたね。
ナフサを輸入する際、適切なタイミングで日本に届けるために、油種や数量、日程などを中東のサプライヤーと調整すると同時に船の手配をするのですが、これが非常に難しい。例えば、サプライヤーと合意した日程に船が手配できなければ無事にナフサを日本に輸入できませんし、船は港に着いているのにサプライヤーとの調整ができないと、「滞船料」という費用が発生してしまいます。そういうことがないように円滑に交渉を進めるため、中東のサプライヤーといかに良い関係性を築けているかが重要になる、コミュニケーション能力と英語力が求められる仕事です。
最初は思うようにサプライヤーとの調整ができないこともあり、ミスをしてしまうこともありましたが、今振り返ってみて改めて感じるのは、私は製品部の仕事が好きなのだということですね。しんどいこと以上にやりがいのある仕事だったと感じます。

海外との仕事を1人でやりきる、その醍醐味

4年目の時にコスモ石油ルブリカンツに異動になりました。ルブリカンツは潤滑油の研究開発・製造から販売・管理までを一貫して行なっている会社です。

私の仕事は、海外の日系メーカー向けに世界中に点在するパートナーである委託生産先で生産された製品を販売させて頂くことです。エリアごとに担当が分かれているのですが、私が担当しているのはヨーロッパとロシア。例えば、日系メーカーから海外でのオイル製品を展開を希望された時に、まず行なうのは日系メーカーのニーズの吸い上げです。要望を把握した上で、次は委託生産先に対して製品の性能や販売条件を伝え、見積もりを出してもらう。その見積もりを元に、日系メーカーと価格面などのすり合わせをして合意まで持っていくような流れです。

異動して3年目の時、1人で担当していたプロジェクトがあったのですが、メーカーとのやり取りから委託生産先との調整、そして製品のローンチまで進めることができました。このプロジェクトは、準備に2年もの期間をかけたこともあり、本当に嬉しかったのを覚えていますね。無事に完了してホッとしたという気持ちと、やり切ったという達成感が押し寄せてくるような感情。この仕事でしか感じることのできない醍醐味だと思いました。

裁量は大きいだけでは意味がない。
コスモの若手社員が活躍する秘密

若手社員が成長できる環境がこの会社にはあります。まず挙げるとすれば、裁量の大きさでしょうか。製品部での仕事もルブリカンツでの仕事も、年齢や経験以上の裁量を与えてもらったという実感があります。ただ、裁量が大きいだけの会社なら他にもあると思います。コスモの良いところは、自由に動きながらも、ミスをしてしまった時のフォロー体制が整っていること。若手に裁量とチャンスを与えることができるのは、サポートする体制があるからなのだと思います。

私自身もまだまだ成長途中なので、今後もどんどんチャレンジをしていくつもりです。具体的には、せっかく石油会社に入ったので、その大本となる原油に関わる仕事をしたいなと考えています。原油のことに詳しくなれば、私が扱う製品の理解もより深くなると思うので。料理人が食材のことを理解しようとする気持ちに近いですね(笑)。
コスモが携わる長いサプライチェーンの中で私が携わって来たのはほんの一部です。まだまだ勉強不足な部分も多いので様々な経験をしていきたいです。これからも海外に目を向けつつ、より自分が成長し会社に貢献できるように、仕事をしていきたいと思います。

※本記事中に記載の肩書きや数値、固有名詞や場所などは公開当時のものです。