フェアな立場で接してくれたコスモの採用担当

学生時代は「理想のキャリア」を明確に描くなんてことはしていなくて、漠然と「人の生活に役立つ仕事がしたい」と考えていました。大学の授業でたまたま海運という仕事を知って興味を持ち、その流れで石油会社を知りました。コスモへの入社の決め手になったのは、人です。採用担当者の方が学生目線で「皆さんも選ぶ立場です」ということを明確に話されていたのが印象的でした。当時は「会社が学生を選ぶ」という風潮が強かった中で、とても誠実でフェアでした。そして、説明会や座談会で出会うコスモの社員の人たちも、皆さん気さくで。ここなら長く働けそうだな、と思ったことを覚えています。

女性の働き方というテーマですが、私がこれまでコスモでどんな仕事をしてきたかを通じて、一つの例としてコスモの女性社員の働き方を感じて頂ければ嬉しいです。私は2003年に新卒で入社して、17年間コスモで働いています。結婚をして、5歳と2歳の子どもがいます。私にとってコスモは本当にいい会社です。女性が長く働ける制度も整っているし、しっかりと支えてくれる風土もあります。仕事かプライベートの二者択一で選ばなければいけない、というような局面は一度もありませんでした。

思いきり仕事ができる環境

入社して最初の配属は大阪支店(現在の関西支店)でした。そこでスーパーバイザーという仕事をしました。担当エリアのサービスステーションの立ち上げや販売促進の支援をしていました。ちょうど、サービスステーションのセルフ化が始まった時代で、まっさらな土地に新しいサービスステーションを建てて、販売促進の企画を考えて実行していくという仕事でした。当時はオープンイベントが2週間ぐらいあったので、その時は土日でも現場に行っていましたが、もちろん振替休日を取って平日に休んでいました。サービスステーションに訪れるお客様の顔が直接見える現場で、夢中で仕事をしていましたね。0からつくっていくという仕事だったのですが、「絶対やりきるんだ」という気持ちでした。

その後、法人営業を担当する産業燃料部という部署に異動しました。サービスステーションではエンドユーザーがお客様でしたが、今度は運輸会社やメーカーといった法人がお客様ということで、相手にするお客様が全く変わりました。サービスステーションで働いていた時は、正直、ガソリンがどこからやってくるのかなんて、理解していなくても仕事ができる環境でした。けれど、法人のお客様相手に会社や商品を説明するにはそれでは成り立ちません。製油所ごとの特徴を説明したり、生産調整の状況を把握したりと最初は戸惑いましたが、仕事を通じて勉強することで、一気に視野が広がりました。

ある時、原油価格が高騰して、自分が担当するお客様にも値上げをしなければいけない時がありました。数十億円という取引だったので、厳しい交渉が続きました。本来なら年度末までに結論を出さなければいけなかったのですが、なかなか思うようには進まず。どこかで折れないといけないという考えもあったのですが、やっぱりお客様と対等の立場で末永くお取引していくためには、衝突を恐れずに向き合うべきだと思って、上司に交渉の期間延長をお願いしました。年度を跨いででも、お互い納得いくまで話したい。上司は私の意思を尊重してくれて、任せてくれました。結果、時間はかかりましたが、交渉はまとまりました。お客様から「あなたは、ちゃんと仕事していますね」と言われたことが印象的でした。いわば相対する立場でそういうお言葉を率直に頂けたので、自分の中ではとてもいい経験です。上司や会社が「やりたいようにやっていいよ」と任せてくれたのも印象深いですね。

2度の産休・育休とマネージャーへの昇格

法人営業を経て、財務部に異動になりました。これまでは、自分が営業という立場でしたが、財務部では金融機関からみたら自分がお客さんという立場です。いろいろな提案を受けながら、会社にとって最適な資金調達を実現することを目指しました。また一段と視野が広がる仕事でした。これまでは販売に関わる供給や物流とかを理解していれば何とかなりましたが、会社の損益計算書や貸借対照表はもちろん、どんな事業を展開していくのかという経営視点で会社を捉えておく必要があります。サービスステーションの時も法人営業の時もそうですが、配属された時はド素人です。でも、行く先々で上司や先輩が面倒を見てくれて、「これを学びたい」といえばしっかりと教えてくれます。本当に自分は人に恵まれていると感じますし、コスモはいい人が集まる会社だと思います。

財務部時代に1人目の子どもを出産しました。産休・育休を取得して、戻ってきて3ヶ月後にマネージャーになりました。当時の部長が、子育てしながらも仕事ができる環境を整えてくれたのです。時短勤務でもいいし、私が出られない会議は部長が出るので大丈夫だと言ってくれたり。とにかく家庭のことも大事にしながら働けるように、とサポートして下さる上司でした。2人目の子どもで産休・育休に入った後も、同じマネージャー職として戻りました。自分にとっても、2度の出産を経て再びマネージャーとして戻るということで、これまで通りの自分ではなくて、何かいろいろなことを変えていきたいという決意が生まれていました。

財務部で金融機関と取引をしていると、これまでの取引実績や商慣習を重視する部分があります。ただ、時代は変わっていきますしコスモという会社自体も変化をしていくので、従来通りの取引をしていてはいけないと思うようになりました。今のコスモに合った金融機関との取引を実現しようと各取引先との取引を見直し、効率化や生産性の向上を目指しました。上司だった財務部長と財務担当役員の常務も「改革を実現しよう」と後押ししてくれて、自由にやらせてくれました。改革を進める中でハレーションや軋轢が生じる懸念もありましたが、そのような局面では部長から的確なアドバイスがあり、また担当役員である常務は自分自身が最後は何とかするという気持ちで見守ってくれていたように思います。そうやって、どんなにハードな案件でも部下の仕事を応援して支えてくれるのが、コスモという会社だと思います。

心配しなくても、必ず支えてくれる会社

今は、家庭の都合もあって夫の実家がある仙台で働いています。予実管理といった仕事をしているので、営業をしていた時とは逆の立場ですね。「お値引きする必要あります?」とか、現場の人に突っ込んでいます。売る方が得意なので、向いてないかもしれません(笑)。マネージャーとしては、メンバーが「楽しく仕事ができる」ようにしたいといつも思っています。自分自身辛いと思う時もありましたけれど、やっぱりずっと仕事は楽しかったし、だからこそこれまでやってこられたと思います。メンバーにはのびのびと仕事をしてほしいですし、やっぱり本人がやりたいことが実現できるように支えてあげたいと思います。その成功体験が人を成長させると思います。私がこれまでの上司にやってもらってきたようにできているかわかりませんが、そうありたいと思っています。

あらためて、私はコスモという会社が好きです。個人の価値観はそれぞれなので、何を重視するかは異なると思います。業界ナンバーワンであることが大事な人もいると思いますし、お給料が一番大事という人もいると思います。なので、人それぞれ、自分に合った会社を見つけることが大切だと思います。私にとってコスモはとても働きやすい会社で、居心地のいい会社です。最初にもお伝えしましたが、女性が長く働き活躍するための制度は整っているし、支え、応援してくれる風土もあります。結婚や出産というライフイベントは、予定通りに訪れるものではないと思います。でも、コスモという会社は、しっかりと見守ってくれる会社なので必ずサポートをしてくれます。なので、心配せずにのびのびと働いてほしいなと思います。仕事orプライベートではなくて、仕事andプライベート。ちゃんと実現できる会社です。

 

※本記事中に記載の肩書きや数値、固有名詞や場所などは公開当時のものです。